2007年12月26日水曜日

12月26日 モーニングセミナー 「栞の中の報徳仕法」



本朝は龍屋物産代表取締役会長、法人スーパーバイザーの二階正氏の講話。

二階氏はつい先頃、バンコクのホテルで火災に遭い、九死に一生を得て間もないのに、当法人会のMSへ参加していただきました。

倫理に入って25年、今年は倫理1万7千にも選ばれた二階氏は縁あって小田原の倫理法人会に入会、たくさんの報徳の勉強をしてきたといいます。
今日は二階氏が報徳の勉強をする中で倫理の教えにも通じる、小田原を代表する二宮尊徳翁のお話しを
お聞かせいただきました。

二宮尊徳さんの話には、倫理法人会で勉強する「万人幸福の栞」とだぶる話が多いそうです。

中でも秀逸なのは、経営哲学の尊徳夜話。夜話といっても夜の話ではなく、二宮尊徳氏のすぐそばでかずかずの講話、雑談などをまとめたもの。

○「湯船の教え」の逸話。

禽獣(とりけもの)のたぐいは腕がこちら側にしか掻けないようにできている。
これは人間だけに押し返す機能を与えたものなのだ。
神様から授かった機能だから、これを人間は使わなければいけない。

湯はあちらにかけば暖かい湯は一見あちらに行ったままになってしまうかのように思うがそうではない。
向こう側に書けば必ずこちらに戻ってくる。

今度は、湯を自分の方にかこうとすれば、全部自分の方にくるように見えるがその実すぐにむこうへ行ってしまう。

奪うに益ナシ
譲るに益あり


「たらいの水」の逸話。

たらいの水はしゃもじでかき回すと簡単に水が回る。
一方、箸でかき回してもなかなか水は回ったりしないものだ。

ところが、回らないからと言ってやめるのではなく、回るまで根気よくかき回すと
少しずつだが、回り始めてくるものなのだ。

難解な事柄も何度も何度もあきらめずに繰り返せば、そのようになっていくものだ。

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他にも夜話のテープを使って、二宮尊徳翁の報徳逸話を栞の話に照らしながらわかりやすくお話しいただきました。

今週の倫理 (539号)より 日々の仕事に徹し、「与える幸せ」を得る

児童文学作家のシエル・シルヴァスタインに、『おおきな木』という絵本があります。主人公はりんごの木と少年。二人は大の仲良しで、少年は毎日、木登りやかくれんぼをして遊び、とても幸せでした。
やがて少年は青年に成長し、木登りよりも買い物がしたい、お金が欲しいと言い出します。木は言います。「こまったねえ。私にお金はないのだよ。あるのは葉っぱとりんごだけ」。そこで木は、自分のりんごの実を少年に与え、町で売ってお金にするよう薦めます。
少年は成長するたびに、欲しいものが変わります。少年が家を望むとあれば木は自分の枝を与え、旅に出たいと言えば幹を切り落として船をつくるようにいいます。かつての少年は、自分が何か欲するときだけ、りんごの木を訪ねるのです。それでも木は自らの全てを与えます。丸裸になり、幹も切り倒されたりんごの木はしかし、それでも「HAPPY」でした。
長い年月が経ち、老人となった少年が、りんごの木を訪れます。欲しい物もなくなり、疲れ果てた彼が人生の最後に欲したものは何か。それは、座って休む静かな場所でした。実も、枝も、幹も失ったりんごの木でしたが、最後に残った切り株を老人の休む場として与えるのです。ラストシーンは、老人が切り株に座っている絵。そして次の言葉で物語は締めくくられます。「木はそれで嬉しかった(and the tree was happy)」。
この物語の最大のポイントは、りんごの木が与えることに「HAPPY」であること。それが、悲劇的感情を伴う犠牲の行為とは異なっているという点です。
「欲しい」と思った物を手に入れる、「したい」と思ったことを実現させる。このような「得る」幸せがあるのなら、その対極には「与える」幸せもあるはずです。例えば、企業において「お客様のために」「社会のために」を謳った立派な社是、社訓、経営理念があるのはその証左でしょう。しかし、それが単なる飾りとしてのみ存在するのであれば、非常にもったいないことです。なぜなら、幸福の半分を捨てているのと同じことなのですから。
社会貢献、顧客第一主義などの経営理念を本気で追求していれば、昨今の数々の企業不祥事等は起きなかったに違いありません。得る幸福ばかりを追い求めてしまうと、どこかで狂いが生じます。本物の倫理経営が求められる今だからこそ、澄んだ目で自社の創業精神を見つめる必要があるのです。そこにはきっと、小さくても確かな「~のため」があるはずです。
私たちは、与える幸福を体感する場を持っています。各々に与えられた日々の仕事がそれです。これこそ与える行為、その幸福を感得する究極の「行」でしょう。自らの仕事の尊さを悟り、そこに徹する時、「HAPPY」が生まれます。「喜働」とは、そのことに他なりません。我慢ではない、忍耐ではない、負け惜しみではない「喜びの仕事人」を目指し、質の高い人生を送りたいものです。
(シエル・シルヴァスタイン著『おおきな木』篠崎書林刊、原題『Giving Tree』)

2007年12月19日水曜日

今週の倫理 (538号)より 明朗心ノススメ

倫理法人会の学びと実践の元になるのは、純粋倫理と呼ばれる生き方の法則「くらしみち」です。この「くらしみち」の重要な原則の一つが、「何事においても心が先行する」ということです。しかし人の心は、物事に左右されがちです。
 では、その心をどのようにすればよいか。「くらしみち」は、三つの指標を掲げています。それが、明朗(ほがらか)愛和(なかよく)喜働(よろこんではたらく)なのです。
これらを実践の指標として、自らを磨き高めていくのですが、特に大切なのが「明朗」です。明朗な心が周囲の人に向くとき「愛和」となるでしょうし、働きに向かえば「喜働」となるからです。
そして自己をよりよくするばかりでなく、その波動は周囲を善き方向に導き、組織をそして地域をよくする源泉となるのです。自己満足的、また表面的な実践では、その明るく朗らかな波動を発することは出来ません。幸福な状態にあるから、心が明るく朗らかなのではなく、心が明朗だから、そこに幸せが添うのです。
 その明朗と対極にあるのが、不足不満や心配、憂えといった心持ちだといえます。よき未来を切り開くには、そうしたマイナスの心のあり方を、いかに早く切り替えるかが大切です。
 未来のことを心配して「イライラ」せず、過去に囚われて「クヨクヨ」せず、リーダーとして、まず自らが徹底してその心を明るく朗らかに練り上げ、自分はもとより周囲をも「ワクワク」させるような波動を放ち、組織を「グイグイ」と牽引していく力強さが求められるのです。
そうした明朗心を養う秘訣は、あらゆる出来事に対してスピーディーに対応処理しつつ、どんな出来事であっても「そのまま受ける」ことが大切になります。そのおおもとにあるのは、自身の命の元に対する心の構えなのです。
製造業を営むB氏は先日、気鋭の若き後継者に社長の椅子を譲りました。創業から来年で二十年を迎えようというB氏が、どんなことがあっても毎月必ずやってきたことがあります。それは、毎月の支払日にその月の支払伝票と、社員に渡す給与袋をB家の墓前に供え、今月も無事に支払いをし、社員さんに給料を支払うことが出来ることに感謝し、来月の精進を誓ってきたことです。
中小企業には、まだまだ厳しい風が吹き付ける中での後継でしたが、計画的に作業を進めたB氏の目には、憂いは感じられません。新工場の建設が進む中、これからは新社長がその仕事も受け継いでいくそうです。
 年の瀬の後始末の季節です。感謝の思いを深めつつ、「クヨクヨ」「イライラ」を捨て、「ワクワク」「グイグイ」の新年を迎えようではありませんか。

2007年12月18日火曜日

12月18日 モーニングセミナー 「地方自治行政について」


横浜市副市長 阿部 守一氏をお招きしてのMSです。

東大を卒業して自治省に入省し、山口、岩手、神奈川、愛媛県等の勤務を得て、01年1月に長野県企画局長に就任し、副知事を務めた後、今年の4月に横浜市副市長に就任。

 地域がおくれている状況で、地域の人が望みを持って、元気に活動していることが理想だと痛感。そして、地域に住む人達が協力していくことが大切で、お金ではない!そこの住んでいる人の“思い”や“志”が、これからは必要になると実感。

 今後は横浜と長野県にある泰阜村で子供の自然体験学習を開催しているNPO法人とを繋げる活動をして、都会の子供達へ、田舎には田舎の良さがあり、都会には都会の良さがあることを教えていきたい。

 財政力指数を横浜と泰阜村で比較してみると、横浜は0.9、泰阜村は0.16になり、経常的指数は横浜93.5%、泰阜村75.3%となり、決して都会だけがいいのではなく、この数字からいろいろなことが見えてくる。そして田舎である泰阜村の方が、いろいろなことをやれるのではないかと思う。

田舎と都市ではどっちが恵まれているとかいう議論で、それぞれを対立させるのではなく、それぞれ違いを認め合って連携していくことが大切。
今後20年〜30年先を考えると都市が大変になってくるのではないかと考えられる。

 以前のような交付税をバラまくのを懸念しており、また中央政府では現場がなかったので、これからは横浜の職員の方々や、多くの方々と触れ合いながら現場でがんばっていきたい。とお話しされていました。

 (熱い思いを持った4歳児のお父さんのである阿部さんは、とても親しみやすく素敵な紳士でした。実は、今回の45分間では、時間が足らずに、来年4月に再度講演が決まっていますので、今回聞く事の出来なかった方は、ぜひ、ご参加くださいませ。 by 高橋幹事)

2007年12月12日水曜日

今週の倫理 (537号)より 目標は努力の母、そして進歩の父

人の心は、空間も時間も超えて存在できます。過去にも、また未来に心を飛ばして夢を描くことさえできるものです。
ゴルフ界で一躍人気者になった、「ハニカミ王子」のニックネームで親しまれている石川遼君(十六)は、杉並学院高一年生です。
彼は、ことゴルフでは、卓越した実績の持ち主。その主なるところを列挙してみると、次のとおりです。
2004「横尾要カップ小学校選手権」「埼玉県ジュニア選手権(中学の部)」優勝。
2005「関東中学校ゴルフ選手権競技」「全国中学校ゴルフ選手権大会」優勝。
2006「埼玉県アマチュア選手権」「埼玉県ジュニア選手権(中学の部)」優勝。
2007「全国中学校ゴルフ選手権大会・春季大会」そしてプロの「マンシングウェアオープンKSBカップ」「日本ジュニアゴルフ選手権競技(男子十五~十七歳の部)」で優勝と、圧倒的強さを見せています。
彼の魅力は、平均飛距離と最後まで攻めの姿勢を貫く積極果敢さです。その強さの秘密は、陸上で鍛えた強靭な足腰ですが、そうした体力を築き上げているには、理由があります。そのことを裏付けるものが、埼玉県松伏町立松伏小の卒業文集に明記されています。
  将来の自分   
                   石川  遼
二年後…中学二年生、日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生、日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。
 四年後…高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生、日本で一番大きなトーナメント、日本オープン優勝。
八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。
これを目標にしてがんばります。マスターズ優勝はぼくの夢です。それも二回勝ちたいです。みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。でも、ぼくは二回勝ちたいので、みんなの倍の練習が必要です。
みんなが一生懸命練習をしているなら、ぼくはその二倍、一生懸命練習をやらないとだめです。ぼくはプロゴルファーになって全くの無名だったら、「もっとあのときにこうしていれば…」とか後悔しないようにゴルフをやっていこうと思います。
来年には埼玉の東京GCで行なわれる「埼玉県ジュニア(中学の部)」で優勝したいです。今は優勝とか関係ありません。中学生になってからそういうことにこだわろうと思います。高校生で試合に優勝すると、外国に招待してくれます。その試合で世界から注目される選手になりたいです。
ぼくは勝てない試合には今は出ません。ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです。
 彼は、これからもこの文集で述べていることをきっと、やり続けることでしょう。
 人の心には、信じられないほどの多くの能力・パワーが秘められています。「将来」は若者のためだけにあるのではなく、大人にも将来はあります。彼から学ぶのは、「目標は努力の母、進歩の父」ということです。
 常に意欲的な目標を掲げ、具体化して、大胆に取り組んでいきましょう。

2007年12月11日火曜日

12月11日 モーニングセミナー 「あとしまつは次への準備」



本朝のMSは、堂脇副会長のほがらかな挨拶から始まりました。

堂脇副会長が横浜市倫理法人会の事務長としてご活躍の頃、倫理研究所の先生に「堂脇さん、【万人幸福の栞】を仏頂面で呼んではいけません。笑顔で読むように心がけてください。」と諭されました。

言われたらすぐやる。との実践を心に決めている堂脇副会長は、それからというもの栞を輪読するときも、笑顔で読むようにしているそうです。

私の知る堂脇副会長はいつも朗らかな顔ですが、心がけがいつしか日常になったのですね。

さて、今朝は(社)倫理研究所法人局 井上茂勝 首都圏方面長の講話。

最近の企業倫理などを憂い、なぜそうなってしまうのか?ということに言及。

少しずつ軸がずれて行ってるのではないだろうか?

人間の心は強いようで、弱いもの。

本来変えてはいけないものを、変えてしまっていることに起因しているのだろうと、分析していました。

これを、倫理研究所では【易不易】と言うそうです。

【易】とは変えていくべきもの。商売で言うなら商売の方法。ハウツー。
こうしたものは時代の変化やニーズに合わせてどんどんと変えていくべきものであるといいます。

【不易】こちらは、変えてはいけないもの。

企業倫理だったり理念だったりというもので、商売の心持ちのことです。
たとえば安心して食べられるおいしい食品を提供しようと始めた会社が、この部分を変えてしまうから、消費期限の改ざんなどに発展してしまうといいます。

変えてよいモノ、変えてはいけないモノ。このあたりをしっかりととらえましょう。

そして、本題の「あとしまつは次への準備」。

本を忘れず、末を乱さず。という倫理の基本の話と、「モノの整理は心の整理。感謝を込めて後始末。」

仕事で使った道具は心を込めて後始末をすることで次につながる。
モノも喜ぶ、意識も高まる。というお話しでした。

年末は雑然としがちですが、しっかりと後始末をしていきましょう。(^_^)

2007年12月8日土曜日

12月7日 忘年会

師走に入り随分と寒くなって来ました。

6日に横浜市倫理法人会の毎年恒例の忘年会を開催しました。
当日は23人の方が参加してくださり、盛大に開催されました。

今回の会場は、野毛の“鳥しげ”さんでした。

このお店は我々横浜市倫理法人会(毎週火曜日の6時半〜桜木町のブリーズベイホテルで開催)のお膝元である野毛にありますが、当会の顧問である松本純衆議議員の親戚ということで紹介して頂きました。

美味しいお料理とお酒を楽しんでから、今回のメーンイベントの一つである“私のイイところ3つを当ててね!(自分の自慢を3つ記入して貰い、誰のことか当てるゲーム)”を行いました。

「私は優しい」「私は物知りである」「私はイイ男でお金持ち?」等の質問に、正解すると「そうだ!そうだ!」の相づちもあれば、「うそだ〜!」との悲鳴も聞こえてきて、日頃から仲良く、楽しく活動をしている我が会ならでは(?)で、盛り上がりになりました。

今年度会長になりました上村会長の口癖である「楽しく倫理を学ぼう!」を飲みながらも実践できたように思います。

最後の恒例のチャリティーオークションでは、会員の皆様に持参して貰った品物を、ワイワイ盛り上がりながら購入して頂き、盛況のうちに終わりました。

オークションで集まった資金は、会の運営費にさせていただきます。

皆様の温かいお心使いに感謝!感謝の1日でした。

2007年12月5日水曜日

今週の倫理 (536号)より 変化に対応できる組織こそが生き残る

「意識改革」は、いまや経営者の集まりにおいて、必ず話題に上る言葉です。「ウチの社員は意見が少ない」「危機意識が足りなくて」「社員の意識改革を急がねば」など、悲観的な会話を耳にすることも少なくありません。
現実に、旧態依然の経営から脱却できず、売り上げ目標の達成意識が低下し、やがて淘汰されていった企業の話は多く聞くことでしょう。
 多くの経営者が、このままでは倒産を招いてしまうとの危機感から、何とか社員の意識を変えなければと考えています。そこで、自ら「経営者セミナー」に参加したり、講師を招いての社員教育を実施するなど、その取り組みも必死です。
そのようにして意識改革に成功した企業は、急激な経営環境の変化にも対応できる強い組織力を回復し、順調に売り上げを伸ばしています。そうした企業の主な共通点は、経営者自身の姿勢の変化にあるように思われます。
 ある地方で、自動車修理・販売を手がけるT社長。業界の不況を嘆く前に、いかなる経営環境の変化にも対応できるよう、組織力を強化していく必要があると考えていました。そしてそのために、従業員一人ひとりが自らの仕事に誇りを持って積極的に取り組むよう、自身がいかにリードするかを考えていました。
 T社長は、まず自ら〈ウチの会社は、県下のオーナードライバーのために、この点で絶対に必要だ〉と強く思い込めるよう、徹底的に自問自答しました。そしてさらに「絶対に必要だ」との信念を固めるために、従業員をはじめ来店するお客様に対して、一切の態度を自分中心から相手中心に変え、加えて機械や工具等に対しても丁寧な態度で接するように努めたのです。
 やがてT社長は、〈ウチの会社は、県下のオーナードライバーに、絶対に喜んでもらえる〉という信念を持つに至り、そこで従業員にも自社の存在意義について話し合う習慣を、作りあげていったのです。最初こそ、消極的な意見が出たりしていたのが、徐々に建設的な意見が多くなってきました。現在では、お客様に対する態度、物の扱い方、仕事場のあり様など、自分たちで話し合い、決まったことはすぐに実行に移しているのです。
 それに比例して利用客も増え、遠くからも来てくれるようになり、売り上げも伸びたということでした。T社長は今、「意識変革についての思いが経営には大切だ」と語っています。
 進化論を唱えたダーウィンは、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは、変化できる者である」という教訓を残しています。いかなる経営環境下にあっても、変化できる組織であれば生き残ることができると信じる。そして自己変革に本気で取り組み、得た信念のもと社員の意識改革に取り組んでいくことこそが、最も大切な道程なのです。   

2007年12月4日火曜日

12月4日 モーニングセミナー 「会社勤め40年で得た教訓」



今年もあっという間に師走、本当に早いものです。(汗

本日は元(株)ファンケル役員、山本 尚様の講話です。

山本氏は50歳のときファンケルに総務部次長として誘われました。

その物腰の柔らかい話し口と、誠実そうな人柄からは、企業買収や生産拠点をすべて子会社化(別会社)してコスト意識の高揚を狙ったり、SPC法を使って本社ビルの取得の際のスリム化を図るなど、思いがけない言葉が次々と出てきて驚きました。

しかしそれは、お客様とは関係のない部分でのコスト対策。

ファンケルという会社が直接のお客様に届ける化粧品に対する声を大切にしていち早く不良品の回収にあたる。

高額なサプリメントを誰にでも手の届きやすいモノへ変えていく。

こうしたファンケルの企業理念(安全、安心、やさしさ)を具現化するために、役員としての危機感を持ち続けた結果、最新のコスト対策などを行ってきたことなのだと言うことがわかりました。

山本氏は最後に、「企業理念、それは企業の原動力である。」と締めくくられました。




今朝のMSには久しぶりに横須賀市倫理法人会の小田専任幹事もお見えになりました。(^_^)