2010年12月29日水曜日

12月21日MS 信なくば立たず@横浜市中央


 本日の講師は、(社)倫理研究所法人局普及事業部企画室の与縄智久研究員。昭和57年、熊本県菊池郡大津町生まれ、父は落花生の卸売り業、母はブチックと別々の商売をしている。20歳のときに、母が倫理法人会に入会したのを契機に、倫理と出会うようになった。母に誘われて行ったイベント時の縁で、福岡市のモーニンセミナーへ出席した。歌と輪読に最初は違和感を覚えたが、経営者の皆さんは元気で温かい雰囲気の会にめぐり会えたと思った。
 人の役に立ちたいと思い、倫理研究所へ入所して6年になる。

 「信なくば立たず」とは論語の一節だが、国を治めるに必要なものとして、軍事力・食料等あるが、民の信頼や信用が何よりも重要で、これがなくなると一日として持たない。
 信頼や信用は店をやる人にとっても重大。東北に行ったとき、会員から食料の一つのパッケージを見せられた。国産小麦と書かれてあったが、原材料の成分表示の仕方に問題があるとして、厳重注意の行政処分を受けたとのこと。信用の基準が年々厳しくなっている。

 「万人幸福の栞」を読むと毎回涙が出るところまでになりたい。9ページに載っている明朗・愛和・喜働は突き詰めると純情すなおな気持ちを持ち続けることに帰着する。先ず、自分が明るく愛しんで人に接すると自分としても喜べる。朗らかで調和がとれて働ける。

 109ページに「信成万事」は本当に信じたらそのようになると言っているのであり、信じ切ることの大切さが述べられている。
 後継者倫理塾を担当しているが、入塾1年後に父母や自社の社長を招いて、自分の伝えたいことを発表する場がある。ある塾生は次のように言った。「これまで会長・社長から親を大切にしろと言われてきたが、自分はどのようにすればよいか分からなかった。このような塾に出してもらってうれしかった。まだ見ぬ母に代わって伝えたいことがあります。」と切り出した。3歳のときに父母が離婚して、その後父母に会っていないと聞いていたので、リハーサルのときに父が見つかったと聞いて、私は驚いて塾生に訊ねた。いろいろ調べた末、警察に問い合わせて転居届けが出されていたことから、やっと父の居場所が分かったという。信じることの大切さ、自分の思いの強さがどれだけ出てくるかを感じた。

 自分の身近な人々、特に家族との繋がりを見直し、気持ちが同じ方向にあるかを確認することが大事。信じようとする気持ちが大切。
 106ページに「信は動いて愛となる」とあるが、見ること・聴くこと・知ることも温かい気持ちから入るか、責める心から入るか、その姿勢一つで結果は大きく異なってくる、と最後を締められました。 

 若くて元気のある話しをいただきました。

 広報委員長 萩野宏樹

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