2011年1月26日水曜日

1月18日MS 活力朝礼で子供の心を育てる@横浜市中央


 本日の講師は、学校法人平成学園 原幼稚園 理事長・園長の石井和則氏、この8月で50歳を迎える。父親は3年前に他界し、祖父は2年前に104歳で他界した。母親と妻と娘3人の6人家族。妻は一緒に幼稚園を手伝ってもらっている。昨年9月から大和市倫理法人会の会長を務めている。
 畑を耕作している農家であったが、祖父と父は自分が3歳のときに廃園になった地元の原保育園を地域の幼児教育のために必要と考え、その経営を譲り受けた。
 自分は子どもの頃から身体を動かすのが好きで、サッカーと野球が得意。小学6年生のときの文集に「プロのサッカー選手になりたい。なってダメだったら幼稚園の園長先生になりたい」としっかり書いていた。サッカーはその後も続けて中学のときには県総体で優勝し、プロを目指していた。だが、色んな壁があってその願いは叶わなかった。

 父の経営を引き継ぐつもりはなく、小学校の教員になって子どもたちにサッカーの指導をするつもりでいた。しかし父が病気で入院し、父の願いで幼稚園の職員になる。それでもまだ本気になれず、また職員との人間関係もうまくいかず自分の居場所がなかった。園児へのサッカーや体操の指導・通園バスの運転・園児の遊びの相手などをして逃げていた。
 園長さんの集まりに出席して良いアドバイスももらったが、同時に自分自身が変わらないと何も変わらない、このままでは幼稚園にとってもマイナスと言われた。父親とも職員とも自分からコミュニケーションをとらず、保護者に対しても自分から挨拶をしてこなかった自分のわがままに気がついた。それからは少しずつ人生観が変わり、だんだん幼稚園が楽しくなった。父親も退院して元気になり、一緒に仕事をして幼児教育に関することなど色んな話ができるようになった。

 平成12年に父から継承して園長に就任、研修を受けてはさまざまな改善提案をしてきたが、その都度職員に反発され受け入れられなかった。
 園長さんの集まりで相談すると、自らの信念を通さないとダメだ、ビジョンに向かって突き進まないと良い幼稚園にならないと言われた。職員会議で、幼稚園のためでなく園児のためにこういう教育をしたいと、自分の思いを伝えていった。その結果、辞める職員もかなり出たが新体制になって、かえって自分の考えに職員がついてきてくれるようになった。
 さらに、マンネリ化していた職員朝礼を何とかしたいと考えていたら、変わった朝礼をしているところとして大阪晴美台幼稚園の松井直輝先生を紹介された。訪問して実際にすごい活力朝礼をしているのを見て驚いた。自分のところでもできるか懸念したが、先生から色々なご指導を受けたり、こちらに来ていただいてアドバイスをもらい、活力朝礼が徐々に形になってきた。

 ここで、原幼稚園で行われている活力朝礼の様子がビデオにより紹介された。職員朝礼に毎朝10分間の活力朝礼の実践を採り入れた。いつもは15人程度が参加。
①教育目標・教育方針の斉唱
②『職場の教養』を全員で斉唱。職員同士がペアで向かい合い、与えられたテーマで1分間話し合う。
③挨拶実習
④今日の一日の行動イメージを思い浮かべる
などを行い、最後にハイタッチ、拍手で気分が高揚した中で朝礼を終える。

 活力朝礼を導入した結果、職員が大きく変わり元気が出て笑顔になった。チームワークも格段に良くなり、人間力もアップした。園児も変わり、幼稚園全体の雰囲気も変わった。園児の親までが立ち止まって挨拶をしてくれるようになった。
 倫理が幼児教育に浸透すると素晴らしいものになる。子どもは心が強くたくましくなってほしい。大きな夢を持って育ってもらいたいので、これからも活力朝礼を通して頑張っていきたい。
 2月3日(木)に行われる大和市倫理法人会主催の倫理経営講演会(18:30-20:30大和市渋谷学習センター多目的ホール)で、原幼稚園の朝礼実演がある。

 広報委員長 萩野宏樹

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