2011年8月9日火曜日

8月9日MS「我が国の領土問題・その解決策」@横浜市中央


 本日の講師は元海上保安大学校 校長 三宅教雄氏、昭和7年台湾生まれ。中学1年のときに終戦で内地に引き揚げたとのこと。海上保安庁一筋で30有余年、第2管区本部長などを歴任後、昭和63年に海上保安大学校校長に就任した。

 本日の演題に領土問題を取り上げたのは、海上保安庁の仕事の中に領土保全のための領海警備がある。現場は非常に苦労しているが、何年経っても旧態依然で全然変わらない。
 退官して何とかならないかと歴史を紐解くと、不合理なことが多々ある。私なりに考えた結果、こうすれば解決に近づくのではと思っていることをお話しする。なるほどと思う部分があれば世間に広めてほしい。

 わが国には領土を示す国内法がないのが根本的な問題。

1.北方領土
 ロシアによる終戦直前の侵攻により、北方4島の不法占拠が続いている。

2.竹島
 1952年、李承晩ラインを設定し、竹島(島根県隠岐郡五箇村)を取り込む。 
 1954年、韓国軍が不法占拠し、以来実効支配が続いている。

3.尖閣列島
 膨大な石油資源の埋蔵が報じられてから、中国・台湾が相次いで領有権を主張しだす。

4.中国共産党の沖縄属国化工作
 「琉球共和国」を建設し、中国共産党の支配下に置こうとするもの。

 これら領土紛争はサンフランシスコ平和条約で、我が国放棄領土の帰属先を明確にしなかったことに起因する。そこで締結国を招請して多数決により解決策を見出すよう、米国政府にその取りまとめを要請するのが、我が国周辺の安全保障にも役立つとの方策を示された。

 領土・領海に関係したロシア・中国・韓国などの身勝手・横暴な振舞いには歯軋りすることが多いのですが、声をあげなければ打開に向けて進展しませんね。


 広報委員長 萩野宏樹

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